マスク研究19 「仮面ライダーアクセル」 [マスク研究レポート]
仮面ライダーダブルに登場した、2人目のライダー「アクセル」。
主人公らが暮らす街の警察署に所属する刑事 「照井 竜」が変身、
超重量の剣を振るいながらも、スピード感あふれるアクションで活躍しました。
そしてアクセル最大の特徴である「バイク」への変身や、
マシンユニットとの連結による多彩な戦闘シーンも印象的でした。
登場当初、照井刑事は家族を怪人の手にかかり亡くしたことが語られ、
その犯人への復讐に燃えに燃えていましたが、
最終的に己の復讐心を克己しパワーアップを果たすことで、ダブルと共に戦い抜きました。
メタリックレッドのカラーリングが目を引くアクセルのマスク。
アクセルは「バイクのヒーロー」というデザインコンセプトでまとめられており、
フルフェイスタイプのヘルメットを模した形状をベースに仕上げられています。
仮面ライダーWに登場するライダーの頭部のツノ飾りは、ライダーごとにシルエットが異なり、
ダブルの左右2本ヅノに対して、アクセルは中央にまっすぐ1本のツノが伸びています。
赤いマスクに鋭い1本のツノ、これは直情的で熱い剣使いのキャラクターを表現するかのように、
劇中でのパワフルな存在感を強調していました。
前述のようにヘルメットをイメージした造形のアクセルマスク。
さらに半透明の青いバイザーを中央のシルバーのラインによって分割し、
内部ディテールを透かすことでライダーの複眼のような仕上りを見せているのも特徴です。
バイザー中央のシルバーラインはAccel(アクセル)のイニシャルAの文字型に処理され、
ダブルのW字アンテナと同じ手法がアクセルにも取り入れられています。
アゴの近くのシルバーラインは下にとがった形状をしていますが、
これはクラッシャーのようなキバをイメージさせるライダーらしい意匠として、
同時にバイザー下端の水平ラインに対するアクセントとして輪郭にメリハリを与えています。
アクセルのツノの先端にもエンブレム状に再現されたAの文字があり、
かなり広い角度でAの文字を捉えることのできる配置になっています。
この縦に長く伸びるツノは、横に広がる青いバイザー部分と形状のバランスを取り合い、
それぞれの造形特徴を強調し、マスクの造形をいっそう引き締めています。
ヘルメットの赤い部分は凹凸のないシンプルな形状をしていますが、
全体にわたりダブルの頭部に刻まれたラインをイメージさせる線が、
一定間隔でアクセルにも刻まれており、ダブルと同じデザインラインを踏襲したスタイルが見られます。
マスクのバイザー内面には同心円状に小円のパターンが透けており、
劇中ではこの部分をLEDにより発光させる電飾面が使用されていました。
また、アクセルがバイク形態へ変身した際は、このバイザー内の発光が「ヘッドライト」をイメージさせ、
マシンテクノロジーを演出しました。
実際の撮影用の電飾マスクには、50個の高輝度LEDが穴の一つ一つに仕込まれていたことが、
「仮面ライダーW 特写写真集」で紹介されています。
この円形パターンは、バイクの部品「ディスクブレーキ」を連想させる、
一定間隔で穴の開いた円状のパーツに近い造形になっており、
バイクのイメージを追求しつつ、
それまでにないライダーの新たな複眼イメージを同時に成立させるものとなっています。
アクセルは番組中の2号ライダーという立場を振り切り、主役として活躍するまでに加速。
子供向け特撮番組という枠を振り切る魅力的なヒーローの活躍が期待されます。
おめもじでした。
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仮面ライダーW RETURNS 公式読本 W RETURNS ~仮面ライダーアクセル×仮面ライダーエターナル~ (グライドメディアムック) |
2013-01-03 22:02
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