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白い魔法使いドライバー研究 [「変身」研究]

白い魔法使いドライバー.JPG


「仮面ライダーウィザード」に登場する謎の存在、
通称「白い魔法使い」の腰に巻かれたベルトが商品化されました。

R0010551.JPG
今までこういった変身ベルトの類にはさほど興味がなかったんですが…
白い魔法使いがお気に入りで、もともとウィザードのベルトのギミックは面白いと思っていたので、
とうとうベルトに手を出してしまいました。

ウィザード夏の映画に登場する新ライダー、「仮面ライダーソーサラー」も、
このベルトと同型のものを着けており、これからもまだ遊びの幅が広がりを見せそうです。

ベルト発光.JPG
すでに周知のとおり、ウィザードライバーと若干異なる外観を持ち、
リング認識による音声のマイナーチェンジが施された新ベルトです。

「手」の発光部分の彫刻は白い魔法使いのマスクをイメージした模様に新調されています。
赤い色になっている輪郭は指先がツメのような形状にアレンジされ、やや不気味な雰囲気を生み出しています。

ベルト下部.JPG
「手」の部分はまっ平らな形状ではなく、
わずかに弧を描きふくらんでおり、立体感を強調した形状になっています。

ベルト左右対称図.JPG
左右のレバーを上下させることで、「手」の向きをパパッと切り替える動作が魅力のウィザード系ベルト。

「両親指と手首部分」が左右対称に配置され、
手の向きを変えてもきっちり見た目が反転されるようになっていることがわかります。

左右の切り替え時にカチッと軽いロックがかかる構造になっていますが、
リングスキャン待機時にわざとどちらの向きでもない状態にすると動作がキャンセルされます。

ベルト中央ホライズン.JPG
手の部分はクリアスモークの樹脂で成形されており、
単純な黒にはない奥行き感があり、ベルトの持つ不思議なイメージを強調しています。

ベルトスピーカ.JPG
ウィザードマスクをイメージした抜き穴を持つスピーカーがベルト本体上部にあり、
ベルトを着けて遊ぶ際に音声を聞き取りやすい配置になっています。

ベルト電源スイッチ.JPG
やはり小さな子供が遊ぶことを想定している玩具商品だけあって、
安全でわかりやすい設計がいたるところに見られます。

電源スイッチは本体の右手側下部の目立たず、ベルトを着けていても操作できる位置にあります。
さらにON/OFFは〇と×という子どもでも感覚的にわかりやすいアイコンで印刷され、
スイッチON側のそばには小さな突起が設けられており、触覚だけでも判断できるようになっています。

ベルト電池ブタ.JPG
白い魔法使いドライバーは単4電池3本を魔法の源としており、
ベルト裏側に電池ボックスが設けられています。

普通の家電などと違い、小さな子どもが誤って電池をなめたり飲み込んだりしないよう、
電池ブタにごく小さな穴がありそこに突起がはまることで簡易ロックがかかり、
簡単には開かない構造になっています。

電池交換の際には、突起をつまようじなどで押し込みロックを外すことで魔力(電池)を補充します。

ベルト接続部.JPG
ベルトを腰に巻きつける部分にも工夫があります。

ベルト両先端にある上下の固定ピンを本体に接続することで、腰へ巻きつけます。

この固定ピンはとなりのボタンを押して一度引っ込ませることで、本体へはめ込む構造になっていますが、
ボタンの周囲にはわざと小さな壁が立たせてあり、
誤ってボタンを押したり、万が一何かにぶつかったりしてもベルトが脱落しないように、
少し押しにくい構造にすることで安全に遊べるように設計されています。

チェンジリング.JPG


エクスプロージョンリング.JPG
変身ベルトに付属するチェンジ&エクスプロージョンリング。

ベルト本体から発信される電波を拾うことで発光するウィザードリング。
いずれもオレンジ色のLEDが仕込まれているらしく、スキャン待機時に近づけると指輪が発光します。

白い魔法使いの変身音はヒーとかドゴ-ンとか唱えるわけではなく、
なにやら荘厳なメロディが流れて最後にベルトの手の部分がオレンジ色に発光する流れ。

発光投影.JPG
暗い場所でベルトをONにすると、
ベルトのカラフル発光がプロジェクターのように壁に投影されてキレイです。

発光部アップ.JPG
まだまだ謎多き白い魔法使い。

魔法使いに協力的な立場かと思えば、なにやら表に見せぬ目的があるそぶりもあり、
今後どう立ち回るのか想像がつきません。
                                                                  ともあれ、今後活躍の機会が増えることを期待したいですね。
それに白い魔法使いのマスコレも欲しいです。                         
   
おめもじでした。

                   

仮面ライダーウィザード 変身ベルト DX白い魔法使いドライバー


                           

変身進化論1 ~クウガから龍騎へ~ [「変身」研究]

仮面ライダーにとっての「変身」。

主人公が大いなる脅威と正面から立ち向かうとき、その姿を変える。
番組の大きな見せ場のひとつでしょう。
これは仮面ライダーが持つアイデンティティの中心と言ってもいいかもしれません。

これから先、いかにライダーのデザインが変化してゆこうとも、
この「変身」という要素だけは”変わらない”ものだと思うのです。

変わっていくことが変わらない、という一見矛盾を含むこの部分こそが、
仮面ライダーというシンボルが今も新鮮味を失わない理由のひとつではないでしょうか。


ことクウガに始まる平成ライダーに関して言えば、「変身」という見せ場に新たな試みが
毎年盛り込まれ、多種多様なデザインの仮面ライダーが活躍するようになりました。

変身の多様化とデザインの多様化は切っても切れない関係にあります。


平成ライダーにおける「変身」の特徴はなんといっても、
変身した後にさらに「変身」することでしょう。

これは「仮面ライダー クウガ」において積極的に取り入れられた”フォームチェンジ”が始まりです。
「仮面ライダーBLACK RX」で取り入れられた手法ではありますが、
クウガでは変身そのものがドラマを動かしていく大きな要因として取り上げられていました。

赤い甲冑が力強いクウガのマイティフォームは、第2話から初めて登場したことが知られていますが、
クウガの初変身は白い未熟な姿のグローイングフォームという、
成長途中の不完全なまま、怪人との闘いに臨むことになりました。

本来のチカラを十分に発揮できない変身はクウガに「逆境を乗り越える」というドラマを与え、
やがてクウガは様々な怪人を相手にしながら、
棒術・ボウガン・剣術に長けた新しい姿へと変身していく様子が描かれました。

同時に長いものや拳銃を「変身」させて専用の武器として取り扱う演出も印象的でした。

見せ場である「変身」の機会を増やしつつ、アクションのバリエーションを多彩にする。
こういった新鮮味のある演出が仮面ライダークウガ、
ひいては「仮面ライダー人気再燃」の一端となったことは間違いないでしょう。

このクウガのフォームチェンジ、多段階変身は次作の仮面ライダーアギトにもほぼそのまま受け継がれ、
クウガで確立した変身による「バラエティに富んだライダーのデザインとアクション」は、
のちの仮面ライダーデザインに大きな影響を与えたことが窺えます。

アギトでは生物的なデザインで、肉体を変質させた武装で闘う野生的なアクションを見せる「ギルス」、
人工の戦闘スーツを着用し、司令室との連絡を取りながら闘う「G3」といった彩りがあり、
明らかにスタイルの異なるライダー同士が並存することで、それぞれの特徴が際立っていました。

そしてアギト以降、複数のレギュラーライダーの登場が定着しました。

龍騎では生き残りをかけたバトルロワイアルに身を投じる13人もの仮面ライダーが登場。
それぞれがモンスターを使役しつつ専用カードを使うことでその力を借り、
各々がさまざまな武器と特殊能力を応酬するめまぐるしいバトルが繰り広げられました。


単純にパターン数の増加という進化は、平成ライダー3作目にして一気呵成のごとく極まりました。
テレビ番組は流行廃りの波に影響されやすく、
このまま同質の発展をしていても、飽きられやすくなってしまうという課題が浮上します。

いかに新しい構造を生み出し、生き残っていくのか、
新しい時代の仮面ライダーはかつてない創造と破壊の荒波をくぐり抜けていきます。


おめもじでした。

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