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マスク研究21 「仮面ライダーバロン バナナアームズ」 [マスク研究レポート]

マスク研究バロンtop.jpg


フルーツと鎧をモチーフとした異色のライダーデザインが話題となった仮面ライダー鎧武。

主人公のライバルとなる劇中で登場するストリートダンスグループの一大勢力であるチームバロン。
そのリーダー、駆紋戒斗が変身するバロンは「バナナ」をあしらったデザインで登場しました。

剥いたバナナ型のロングスピアーを携え、謎の異世界の森とそれを秘密裏に調査する巨大企業、
それらを相手に飽くなき強さを求め克己するキャラクターでした。

最終的には己の身を顧みず、信念に殉ずる覚悟で主人公に挑むライバルとして、
鎧武のクライマックスを盛り上げました。



バロン正面.jpg

西洋の鎧兜にバナナのトッピングという非凡なアイデアのバロン。

マスク側面から「バナナの角」が伸び、
龍騎を思わせる格子状の鉄仮面が物々しくも精悍かつクールな表情を作っており、
一見ふざけているようなバナナの角がマスクの造形バランス上、
極めて重要な要素になっています。

まずバナナの先端がナナメにカットされているところに注目です。
この角度が額の青いOシグナルのダイヤカットの下辺の角度と平行に揃い、
さらに口元の赤い部分のナナメの辺の傾きとも平行に調和した角度になっているため、
マスク全体がバナナによってX字型に整えられた造形です。

また、左右のバナナによって横に広がる視覚上の重心が、
マスク中央の縦のつながり(赤い頭部突起・縦長のOシグナル・複眼の中央分割)によって
強く引き締められており、バナナの造形が鉄仮面デザインに不思議なほど調和しています。


バロン側面2.0.jpg

横から見たバロンのマスクは特に西洋兜の印象が強いものとなっています。

まず、こめかみのあたりにはバイザーを開閉するヒンジのような形状あり、
アゴの先が前方に向かってとがっているのも西洋兜の特徴を拾ったものに見えます。

また、バナナの角の面取りのラインと複眼のラインがそろっており、
ここでもバナナの造形と鉄仮面のバランの調和が見てとれます。

他のアーマードライダーと違い、ツノ以外は金属製の兜のイメージを強く反映したデザインです。

バロン仰角.jpg

仮面ライダー鎧武に登場するライダーマスクの特徴といえば複眼も見過ごせません。

鎧武の複眼がオレンジの輪切りをイメージしたものであったように、
モチーフとなった果物のイメージを取り入れている点はバロンも同様です。

バロンの場合は剥いたバナナが無数に並んでいるかのような複眼パターンが見られ、
色もバナナの果肉をイメージしたであろう、淡いイエローのカラーリングが施されています。

また複眼の輪郭もやや独特で、口元のラインに沿って下へ少し伸びています。
これはおそらく石ノ森ヒーロー特有の泣いているように見える造形、
通称「涙ライン」と呼ばれる悲しみを背負うものの表現ではないでしょうか。

戒斗は過去に父親が営む工場を巨大企業につぶされたという辛い経験が
人格形成に大きく影響したという描写があるため、
結果的に悲しみを背負ったヒーローとしてのニュアンスが感じられます。

バロン頭頂俯瞰.jpg

バロンのマスク造形では、バナナ形状に鉄仮面の造形バランスを合わせたのか、
鉄仮面にバナナの造形バランスを合わせたのかの前後がわからないほど、
デザイン上の共鳴が強く感じられます。

このナナメから見た場合でも、バナナの面取りのラインが、
複眼のラインへスムーズにつながる位置に調整されており、
バナナデザインを「整ったカッコよさ」へと昇華している一端が見られます。

この一見突飛な組み合わせも、初代仮面ライダー企画時に、
「踏めば潰れるバッタがヒーローのモチーフなのか?」と疑問を呈された経緯を感じさせますが、
仮面ライダーのアイデア自体が王道的なものからは外れた異形を以て人気を博した、
という点から見れば、バナナと西洋鎧兜の組み合わせも納得がいきます。

むしろアイデアの着眼点としては非常に仮面ライダーらしいとも言えます。

バロンが最終的に禁断の果実を飲み込み、さらなる力を得て変身したように、
仮面ライダーもまた、「新しい何か」を取り込むことで、
生き残りを駆けてまだ見ぬ新しい変身の姿を勝ち取っているコンテンツなのでしょう。

長く続くコンテンツになればなるほど、
食べごろの果実のような新鮮さを失わないアイデアの出し方の工夫が求められ、
デザインの上で壊す部分と、守る部分が常にせめぎあうはずです。

番組として勝たなきゃすぐに崖っぷち。
まだまだ仮面ライダーからは目が離せません。

おめもじでした。

>関連記事 仮面乃世界 マスカーワールド マスコレRE:BIRTH!


S.H.フィギュアーツ仮面ライダーバロン バナナアームズ




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ライダーマスクコレクション「威吹鬼」を求めて 一之巻 造る動機 [Enjoy! マスコレ]

なぜライダーマスクコレクションで「仮面ライダー威吹鬼」が商品化されなかったのか?

ライダーマスコレの熱心なファンは2009年ごろの第6弾発売以降、この疑問を抱えたまま、
続々と発売されるライダーマスクを集めていたと思います。

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思い返せば通称マスコレの仮面ライダーカテゴリのラインナップの充実ぶりは、
尋常ではなく昭和~平成含め軽く100種を超えるマスクが立体化されました。

TVに登場してきたレギュラーライダーを一通り揃えるのはもちろんのこと、
1話のみの登場キャラや、1カットのみ映っただけのライダーマスクすら、
本当に商品化してきたのがライダーマスコレシリーズでした。

それにもかかわらず、空白のまま終わった威吹鬼。

威吹鬼は「仮面ライダー響鬼」に登場するライダーで、
7話から最終回、夏の劇場版、ディケイドの客演など、響鬼に次いで登場の多いれっきとしたレギュラーキャラでした。

他にも劇場版のみの登場キャラや、1~2話のみ登場のマイナーキャラの方はしっかりマスコレ化されたことがますます疑問を深めました。

威吹鬼がラインナップから外れてきた真の理由が、いったい何だったのかは、
当時の企画・開発担当者のみぞ知るオトナ達の事情がきっとあるのでしょう。


とにかく現時点で、ないものはないというファンには残酷な現実しかないわけです。

私は平成ライダーの中でも「響鬼」はとても思い出深い作品のひとつで、
当然マスコレも響鬼ライダー系15種類を嬉々として集めました。
次弾のラインナップにどんな響鬼系ライダーが加わるのかがいつも楽しみでした。

そしてマスコレに威吹鬼が加わることなく事実上のシリーズ終了を迎えてから、
約2年後、後継商品である仮面乃世界/マスカーワールドが発表されました。

そうしてひさしぶりにマスクミニチュアを手にしたら、懐かしい嬉しさが湧きました。
特に鎧武のマスクにはひときわ感動しました。

仮面ライダーのマスクという映像や写真の中で強烈な魅力を放つ、
造形物の精巧なミニチュアが手に入れられる、
その事実に自分の中にはまだまだ嬉しさが湧き上がってくる。

このテンションの昂ぶりが、威吹鬼を自分で造ってみようという謎のやる気にスイッチが入り、
発売翌日に本当に造り始めてしまいました。


手はじめに造形資料として響鬼のTVシリーズと劇場版のDVDから、
威吹鬼の全登場シーンを確認して、マスク造形がわかるシーンを片っ端からキャプチャしました。

最初は威吹鬼の東部造形と最も近い、鋭鬼マスコレを改造しようと思いましたが、
マスコレ鋭鬼は実際の威吹鬼マスクとは、思いのほか形状バランスに差があることがわかり、
徹底再現を求めるとなると改造というより、
ほとんど新造に近いレベルで手を加えないと再現できなさそうだったので、
造形用粘土ですべて造形することにしました。

響鬼のマスクはデザイン画が決定した後にさらに粘土造形上で調整を行いながら、
最終的なデザインを詰めていったという経緯があるようなので、
実際にマスク造形をすることで作り手側の意識を追体験できるかもしれないという考えもあり、
あえてフルスクラッチという険しい道のりを行くと決めてしまい、今日に至ります。

それでは、からっぽの鬼、模型をゼロから始めよう。


最初にマスコレサイズの粘土の塊を作って。

ibuki26c.jpg
同じサイズ感でディテールを作って。


ここまで作ってしまいました。


詳しい製作過程は、仮面ライダーデザイン研究所のツイッターおよびモーメントで随時紹介しています。
これから複製・3Dデータ化・塗装・3Dクリスタル製作など、
まだまだ威吹鬼製作を通して進めていきたい工作がありますので、
つまりはこれからもどうかよろしくね。


おめもじでした。

仮面之世界(マスカーワールド)3 10個入 食玩・清涼菓子 (仮面ライダーシリーズ)



仮面乃世界 マスカーワールド 第2弾 狩り、再開。 [Enjoy! マスコレ]

マスコレの次世代商品といえる仮面乃世界(マスカーワールド)の第2弾が2月初旬に発売しました。

第1弾からおよそ4か月、
今回は仮面ライダーアマゾンズからのキャラクターが新しくラインナップ、
そして第1弾の鎧武・ゴーストからのキャラクター追加によってコレクションアイテムとして、
いよいよ本格的にどう並べるか嬉しい悩みがでてくるようになりまいた。


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今回のラインナップは、シークレット含む全6種。
06:仮面ライダー鎧武 極アームズ
07:仮面ライダー龍玄 ブドウ
08:仮面ライダースペクター
09:仮面ライダーアマゾンオメガ
シークレット:アマゾンオメガオリジン
10:仮面ライダーアマゾンアルファ

ラインナップの半分がアマゾンズ、もう半分が第1弾の延長となる作品からのチョイス。
お値段も前段と変わらず税込み540円を基本価格として、一般店頭に並びました。

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シーズン2も配信を控え、今回の目玉となるアマゾン系ライダーですが、
なんとシークレットがまさかのオメガオリジン。(写真左)この第2弾と合わせて
アマゾンシグマがプレミアムバンダイの発光台座セット付属マスクとして発表されていました。

オリジンもシグマも同一金型で成形できそうですが、
先にウェブ限定商品が発表され、それと同金型の別キャラが販売してから判明する流れは、
今までのマスコレ系商品では珍しいことでした。
(王蛇のあとに同金型のブランク体受注、ゼクトルーパーのあとにトルーパー系受注など)

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マスコレ4弾で登場した昭和アマゾンと同じく下アゴは開閉可能なつくり。
内側の複眼パーツにアゴ用の回転軸ヒンジ部分が一体成型されていました。

同様に基本フォルムが同じオメガオリジンも下アゴが開閉します。
小さいウズラのタマゴならなんとか噛みつかせることができそうです。

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前作仮面ライダーゴーストの主要ライダーが勢ぞろい。
それぞれのキーカラーが鮮やかでサマになるこの並び。
個人的にフードかぶりVerなんてあったら嬉しいですね。昔のベスト版新1号の赤マフラーみたいに。

そしてムサシ・ノブナガ・サンゾウ魄あたりの各偉人パーカーの3ライダーも商品化期待。
(いっそ全偉人カモン)

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そして第1弾のメインだった鎧武勢もそろってきました。
ミッチの龍玄に新世界の神様となったコウタさん。

鎧武勢のメタリックカラーは龍玄が加わるといっそうカラフルになって並べ映えします。
さらにメロン兄さんこと呉島主任の斬月も加わる予定なのでますますハデになります。

ぜひマスコレ初期の龍騎勢のように一弾ごとのキャラ追加があるといいですね。
木の実チームやユグドラシルチームもいつか並べられる日がくるでしょうか。

余談ですが、つい先日鎧武のメイン脚本家の虚淵さんの話題作、
魔法少女まどかマギカを全部見たんですが、大変に面白かったです。
絵柄に気乗りしなくて積極的に見る気が起きなかったんですが、鎧武のシナリオに
ノれた方はDJサガラに騙されたと思ってうっかり視聴してみてください。

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写真では伝わりきらないかもしれませんが、
極アームズのマスクのボリュームがものすごいです。

さらに複眼パルプアイのグラデーションも、フチのオーバーロードな彫刻のスミイレなど、
立体物としての見どころが多く素晴らしい出来です。

マスコレ3弾でカブト・ハイパーフォームの巨大な角が入らないから、
サック箱が大きくなった逸話はマスコレのコアファンには知れているでしょうが、
箱の内部で頭のとがりと台座の凸部を入れ違いにして収まっていた極マスク。
マスコレの小さいものと並べると明らかに違和感があるくらいデカイです。

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織田信長の南蛮ヨロイモチーフでデザインされた極アームズ、
なんとなくスペクターのノブナガ魄と並べたくなる。偉人マスクぜひ。

マスカーワールドの第3弾が出るとすれば、
やはりドライブからのキャラクター、最新作エグゼイドからのマスク立体化でしょうか。
ここはひとつ、企画開発担当者の気分でラインナップを提出するとこんな感じでしょうか。

一般販売分
ドライブ・タイプスピード
魔進チェイサー
シークレット(超魔進チェイサー)
仮面ライダー3号
斬月・真
エグゼイド・アクションゲーマーレベル2

発光台座セット04
プロトドライブ
ゲンム 

う~ん、コスト感とかキャラクターの色バランスとか、
アンケート結果の反応とかラインナップ決めるのも仕事としては大変そうです。
続編を楽しみにしてます。マスコレと同じように長寿シリーズになってほしいですね。


おめもじでした。


仮面ライダー 仮面之世界(マスカーワールド)2 10個入 食玩・清涼菓子(仮面ライダー)



仮面乃世界 マスカーワールド マスコレRE:BIRTH! [Enjoy! マスコレ]

およそ3年は経つでしょうか。

かの「ライダーマスクコレクション」シリーズの新作がウィザードのキャラクターを以て、
事実上シリーズ無期限凍結のような状態になってしまい、
しばらくマスコレの話題がなくなりかけていました。

去年、マスコレレガシーと銘打って登場した大型ディスプレイモデル仮面ライダー鎧武も、
そのコンセプトはいまひとつ市場へは響かなかったようで、鎧武以降の受注品は今のところありません。
(パイン・イチゴセット買いました)

ですが、このマスコレレガシーが試金石となり、
約6分の1サイズのマスクモデルが広く求められている商品形態だと判断されたのでしょう。

2005年からのマスコレシリーズコンセプトは紆余曲折を経て、
今月新たな装いで「仮面乃世界 マスカーワールド」として、
仮面ライダーマスクのミニチュアモデルが販売開始されました。

いやもう待ってたよ、待ちわびたよ、おかえりちっちゃいライダーマスク!


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とりあえずゴースト・鎧武・ネオ1号の3つを開封。

従来のマスコレとほぼ変わらないサイズで、台座の仕様が変わり、
各ライダーの名前が金色で印刷されています。

今回、1弾あたりのラインナップは5種+2種シークレットの7種。
 
ゴースト オレ魂
ネクロム
鎧武 オレンジ
武神鎧武
バロン バナナ
ブラックバロン
1号

マスコレ時代の約半分の種類数と絞られていますが、
今回はブラインドボックスでの販売ではなく、パッケージで種類が選べるようになっています。
これはライダーコンバージの販売形態をほぼ踏襲していることから、
コンバージなどの売り方でマスカーワールドの商品展開を検討していたのかもしれません。

ボックスで購入することでシークレット含め全種類そろうため、
マスコレ時代よりも集めやすい販売形態といえます。

また、すでにプレミアムバンダイでの受注専用ラインナップもあり、
マスコレ時代以上にウェブ販売でのシリーズ補完が予想されます。

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新生1号、触覚は細く精密に、
そして封入時にプラパーツのギブスが添えられており、徹底した触覚破損対策が取られていました。

マスコレ初期弾あたりは、箱も小さく触覚の破損もしばしばあったらしいので、
こういったケアが素晴らしいですね。

そして1号の複眼、なんとマスク前面と一体成型ではなく、
両複眼のみでパーツ成型されていました。
もう複眼の塗りわけのハミダシとは無縁の製品仕様です。
この場合、マスク前面全体をクリア樹脂で成型せずに済むので、
発光時の「透け」が抑えられ、発光台座との相性も向上しているのではないでしょうか。

1個当たりの価格がマスコレよりも上がった理由は、増税、ラムネ封入だけではなく、
きちんと製品クオリティを反映したものだと見受けられます。

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コスト管理は台座の処理で顕著です。

マスコレ時代、1号のように度重なる改修を経て、第6弾での通常台座先端の組み立て構造廃止や、
最終シリーズでの完全一体成型など、台座はコストカットの対象になっていました。

今回の台座も完全に一体成型で、軸も台も裏面は潔く肉抜きされています。
発光台座の封入は540円という価格に据え置くには厳しい要素だったのでしょう。

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オレ魂をナナメ後ろから

なかなかじっくり見ることのできないアングルから精巧なマスク造形を楽しめるのはこういったシリーズならでは。

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さすがにマスコレレガシーの鎧武よりも、質感や細かな形状再現で劣るものの、
ダークブルーのヘルメットの彩色や複眼のパターンの再現性は見事なもの。

(レガシー鎧武がちょっとオーバークオリティすぎたと思える。)

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仮面ライダーバロンも開封。
鉄仮面のスリットから見える複眼パターンもしっかり再現されています。

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ネクロムを暗所撮影。
ゴースト眼魂と同じ目玉のパターンが見える独特のマスク。
眼の中は二重構造になっているため奥行きのある立体感が絶妙です。


すでに2弾の販売も決定しているらしく、アマゾンズ、スペクター、龍玄のラインナップが組まれているようで、
さらなるシリーズ拡張に個人的な期待が高まりすぎています。

仮面ライダーエグゼイドの放送も始まったばかり、マスカーワールドも始まったばかり。
エグゼイドライダーレベル1のマスコレはどう料理するのか楽しみなところです。

おめもじでした。

仮面ライダー仮面之世界(マスカーワールド) 10個入 食玩・清涼菓子 (仮面ライダー)



魂の夏コレ2015 仮面ライダー新商品フォトレビュー3 S.I.C.オーズ編 [ライダーグッズ]

魂の夏コレ2015のフォトレビュー第3回目です。

S.I.C.仮面ライダーオーズシリーズの新商品のサンプルをご紹介。

S.I.C.のオーズシリーズと言えば、
独自解釈で生物感あふれる能力解放態の見事な造形が非常に好評だったようで、
2015年現在の今もまだまだ新たな商品展開が期待できそうな展示内容でした。


バースアップ.jpg
まずは現在プレミアムバンダイで予約中のプロト・バースのバストアップです。伊達さんサイド。

オーズとは異なる、メカニックライダーとしてよりディテールの濃い彫刻が見られます。
かなり大型にアレンジされたゴーグルが特徴です。

プロトバース横.jpg
少し見えにくいですが、黒いベーススーツの部分にドライブの背面のような、
密度間のあるディテールを追加したアレンジが効いています。

また、バースバスターが玩具基準のサイズ感ではなく、大型のショットガンのような、
デザインを追加した重厚なものになっています。

バースデイ.jpg
こちらは後藤ちゃんであろう、フル装備のバース・デイ。

本体もさることながら、全身のクロウ・アームズの精巧な作りが見所です。

バースデイブレスト.jpg
このブレストキャノンの砲身、メカメカしくて最高です。


リバース.jpg
なんか見慣れないのがいる…とか思ったら、
ホビージャパン誌上で独自展開していた作品として「リバース」というキャラがいました。

実は、このキャラクターについてはほとんど初見だったため、ちょっと驚きました。
バースがアクセルトライアルやメテオストームのような2号パワーアップをしていたら…
というような発想でしょうか。

赤く変色したベーススーツ、両腕の武装。
左腕はシザースピンチのような格闘兵器といったデザインですね。

リバースアップ.jpg
頭部に特徴ある形が追加されています。

バースなのにあのガシャポン頭を台無しにするような造形ですが、
フォルムとしてはバランスがいいですね。

全体的に赤と金の色合いに胸の中央の球体ときて、
どうもアイアンマンの兄弟のような雰囲気が…
ずっと見てると、胸のデザインがアイアンマンの目元にも見えてくる気がします。

さて後ろにいた未来のライダーは、

アクア.jpg
MOVIE対戦MEGAMAXで登場した「仮面ライダーアクア」

まさか映画でしか出ていないキャラの立体展示まであるとは思いませんでした。
マスクの昭和感をトロンのような未来的デザインで落とし込んでいます。

アクアアップ.jpg
メタリックブルーと、黒いカーボンプレートのようなデザインの質感の対比がキレイです。

今度の夏映画に出るらしいダークドライブの前身といったデザインですね。

ポセイドン.jpg
こちらもアクアと同じくMEGAMAXで登場した悪のライダーポセイドン。

いやいやこれはすごいですよ、完全に元デザインから化けまくってます。
肩のクジラのダイナミズム、オオカミウオレッグの怪しく紅い重厚な光沢…。

オーズのアレンジの方向性が優れたものであったことを雄弁に物語るこの出で立ち。

ポセイドンアップ.jpg
目つきの悪さも磨きがかかり、悪のオーラがダダ漏れです。

上半身の蒼と下半身の紅色の対比が鮮やかで、かなり立体映えします。

ポセイドン能力解放.jpg
オーズと同じく能力解放!

この堂々たるバケモノ感、オオカミウオのいかつい顔がそのまま下半身を乗っ取るように、
海上を飛び跳ねるかのような躍動感で見事に立体化されていました。

なんというかFFの手強いボスキャラみたいな、迫力に満ちています。

ポセイドン能力解放横.jpg
マスクの形状も横から見るとアレンジが効いててかっこいいですね。

本来はサメヒレのデザインだけど、キバが生えているという凶悪さ。

まぁ、これくらいきつめにしないと下のオオカミウオ頭の迫力に負けそうです。
こいつは劇中に出たら完全にCGで描かれる大型の敵キャラですね。

正直、このポセイドンはむちゃくちゃイケてます。
これに商品化を期待してる人は、少なくないと思うんですが、
参考出品で終わらせるにはかなり惜しい一品に仕上がっていると思います。


今回の展示は屋外でいろんな人が覗きに来ている感じがしましたね。
けっこうな人だかりの中、写真を撮るのも気を使います。(笑)
なるべく他の人が撮らないようなアングルを狙って掲載したつもりですが、
いかがでしたでしょうか。

仮面ライダー以外にもかなり多くのキャラクターが展示されており、
この手のジャンルが好きだと、けっこう楽しい展示空間です。
秋葉原には駅の連絡口に魂系の展示ブースが常設されていたと思いますが、
今回のは大規模出張版と言った趣でした。

より多くのライダーが商品化されますように。

おめもじでした。

S.I.C. 仮面ライダーバース・プロトタイプ




S.I.C. 仮面ライダーオーズ スーパータトバ コンボ



タグ:オーズ
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