ライダーマスクコレクション「威吹鬼」を求めて 一之巻 造る動機 [Enjoy! マスコレ]
なぜライダーマスクコレクションで「仮面ライダー威吹鬼」が商品化されなかったのか?
ライダーマスコレの熱心なファンは2009年ごろの第6弾発売以降、この疑問を抱えたまま、
続々と発売されるライダーマスクを集めていたと思います。
思い返せば通称マスコレの仮面ライダーカテゴリのラインナップの充実ぶりは、
尋常ではなく昭和~平成含め軽く100種を超えるマスクが立体化されました。
TVに登場してきたレギュラーライダーを一通り揃えるのはもちろんのこと、
1話のみの登場キャラや、1カットのみ映っただけのライダーマスクすら、
本当に商品化してきたのがライダーマスコレシリーズでした。
それにもかかわらず、空白のまま終わった威吹鬼。
威吹鬼は「仮面ライダー響鬼」に登場するライダーで、
7話から最終回、夏の劇場版、ディケイドの客演など、響鬼に次いで登場の多いれっきとしたレギュラーキャラでした。
他にも劇場版のみの登場キャラや、1~2話のみ登場のマイナーキャラの方はしっかりマスコレ化されたことがますます疑問を深めました。
威吹鬼がラインナップから外れてきた真の理由が、いったい何だったのかは、
当時の企画・開発担当者のみぞ知るオトナ達の事情がきっとあるのでしょう。
とにかく現時点で、ないものはないというファンには残酷な現実しかないわけです。
私は平成ライダーの中でも「響鬼」はとても思い出深い作品のひとつで、
当然マスコレも響鬼ライダー系15種類を嬉々として集めました。
次弾のラインナップにどんな響鬼系ライダーが加わるのかがいつも楽しみでした。
そしてマスコレに威吹鬼が加わることなく事実上のシリーズ終了を迎えてから、
約2年後、後継商品である仮面乃世界/マスカーワールドが発表されました。
そうしてひさしぶりにマスクミニチュアを手にしたら、懐かしい嬉しさが湧きました。
特に鎧武のマスクにはひときわ感動しました。
仮面ライダーのマスクという映像や写真の中で強烈な魅力を放つ、
造形物の精巧なミニチュアが手に入れられる、
その事実に自分の中にはまだまだ嬉しさが湧き上がってくる。
このテンションの昂ぶりが、威吹鬼を自分で造ってみようという謎のやる気にスイッチが入り、
発売翌日に本当に造り始めてしまいました。
手はじめに造形資料として響鬼のTVシリーズと劇場版のDVDから、
威吹鬼の全登場シーンを確認して、マスク造形がわかるシーンを片っ端からキャプチャしました。
最初は威吹鬼の東部造形と最も近い、鋭鬼マスコレを改造しようと思いましたが、
マスコレ鋭鬼は実際の威吹鬼マスクとは、思いのほか形状バランスに差があることがわかり、
徹底再現を求めるとなると改造というより、
ほとんど新造に近いレベルで手を加えないと再現できなさそうだったので、
造形用粘土ですべて造形することにしました。
響鬼のマスクはデザイン画が決定した後にさらに粘土造形上で調整を行いながら、
最終的なデザインを詰めていったという経緯があるようなので、
実際にマスク造形をすることで作り手側の意識を追体験できるかもしれないという考えもあり、
あえてフルスクラッチという険しい道のりを行くと決めてしまい、今日に至ります。
それでは、からっぽの鬼、模型をゼロから始めよう。
最初にマスコレサイズの粘土の塊を作って。
同じサイズ感でディテールを作って。
ここまで作ってしまいました。
詳しい製作過程は、仮面ライダーデザイン研究所のツイッターおよびモーメントで随時紹介しています。
これから複製・3Dデータ化・塗装・3Dクリスタル製作など、
まだまだ威吹鬼製作を通して進めていきたい工作がありますので、
つまりはこれからもどうかよろしくね。
おめもじでした。
ライダーマスコレの熱心なファンは2009年ごろの第6弾発売以降、この疑問を抱えたまま、
続々と発売されるライダーマスクを集めていたと思います。
思い返せば通称マスコレの仮面ライダーカテゴリのラインナップの充実ぶりは、
尋常ではなく昭和~平成含め軽く100種を超えるマスクが立体化されました。
TVに登場してきたレギュラーライダーを一通り揃えるのはもちろんのこと、
1話のみの登場キャラや、1カットのみ映っただけのライダーマスクすら、
本当に商品化してきたのがライダーマスコレシリーズでした。
それにもかかわらず、空白のまま終わった威吹鬼。
威吹鬼は「仮面ライダー響鬼」に登場するライダーで、
7話から最終回、夏の劇場版、ディケイドの客演など、響鬼に次いで登場の多いれっきとしたレギュラーキャラでした。
他にも劇場版のみの登場キャラや、1~2話のみ登場のマイナーキャラの方はしっかりマスコレ化されたことがますます疑問を深めました。
威吹鬼がラインナップから外れてきた真の理由が、いったい何だったのかは、
当時の企画・開発担当者のみぞ知るオトナ達の事情がきっとあるのでしょう。
とにかく現時点で、ないものはないというファンには残酷な現実しかないわけです。
私は平成ライダーの中でも「響鬼」はとても思い出深い作品のひとつで、
当然マスコレも響鬼ライダー系15種類を嬉々として集めました。
次弾のラインナップにどんな響鬼系ライダーが加わるのかがいつも楽しみでした。
そしてマスコレに威吹鬼が加わることなく事実上のシリーズ終了を迎えてから、
約2年後、後継商品である仮面乃世界/マスカーワールドが発表されました。
そうしてひさしぶりにマスクミニチュアを手にしたら、懐かしい嬉しさが湧きました。
特に鎧武のマスクにはひときわ感動しました。
仮面ライダーのマスクという映像や写真の中で強烈な魅力を放つ、
造形物の精巧なミニチュアが手に入れられる、
その事実に自分の中にはまだまだ嬉しさが湧き上がってくる。
このテンションの昂ぶりが、威吹鬼を自分で造ってみようという謎のやる気にスイッチが入り、
発売翌日に本当に造り始めてしまいました。
手はじめに造形資料として響鬼のTVシリーズと劇場版のDVDから、
威吹鬼の全登場シーンを確認して、マスク造形がわかるシーンを片っ端からキャプチャしました。
最初は威吹鬼の東部造形と最も近い、鋭鬼マスコレを改造しようと思いましたが、
マスコレ鋭鬼は実際の威吹鬼マスクとは、思いのほか形状バランスに差があることがわかり、
徹底再現を求めるとなると改造というより、
ほとんど新造に近いレベルで手を加えないと再現できなさそうだったので、
造形用粘土ですべて造形することにしました。
響鬼のマスクはデザイン画が決定した後にさらに粘土造形上で調整を行いながら、
最終的なデザインを詰めていったという経緯があるようなので、
実際にマスク造形をすることで作り手側の意識を追体験できるかもしれないという考えもあり、
あえてフルスクラッチという険しい道のりを行くと決めてしまい、今日に至ります。
それでは、からっぽの鬼、模型をゼロから始めよう。
マスコレ威吹鬼 製作3日目 顔の中心を検討、マスクのシルエット調整 pic.twitter.com/fXzZRNDVFt
— 仮面ライダーデザイン研究所(所長) (@rider_designlab) 2016年10月8日
最初にマスコレサイズの粘土の塊を作って。
同じサイズ感でディテールを作って。
マスコレ威吹鬼 製作 四十三之巻「代われぬ身」 表面仕上げの追い込みにサフを吹き付け。後頭部の銅線塗膜のパリ割れの心配もなし。Oさんの威吹鬼調色を待つ間に次の製作へ。なんだか開発中の試作品感が高まった。 次回「秘める3Dアクリル」乞うご期待!! #響鬼 pic.twitter.com/Ta7dK8fuVf
— 仮面ライダーデザイン研究所(所長) (@rider_designlab) 2017年6月23日
ここまで作ってしまいました。
詳しい製作過程は、仮面ライダーデザイン研究所のツイッターおよびモーメントで随時紹介しています。
これから複製・3Dデータ化・塗装・3Dクリスタル製作など、
まだまだ威吹鬼製作を通して進めていきたい工作がありますので、
つまりはこれからもどうかよろしくね。
おめもじでした。
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凄いとしか言いようがない・・・
by お名前(必須) (2017-07-11 17:11)
>ありがとうございます!とても励みになります。
by おめもじ (2017-07-23 02:09)
お目もじさんの伊吹ハンドメイド本当によく見ました。
私も作ってみようと資料調査中です。
私のような考えをしている人がいるなんて嬉しいです。
by soul (2018-06-09 22:09)