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新しい仮面ライダーデザインを考える 第4話 [ライダー・アレンジメント]

ライダー・アレンジメント第4弾、
今回はモチーフをもった仮面ライダーのデザインを試みました。

ダブルのWを特徴づけた装飾や、カブトのカブトムシをあしらったデザイン。そして1号のバッタ顔。
仮面ライダーはなんらかの特徴的なモチーフをとってデザインされており、
そこから多種多様なライダーが創出されています。

ある特定のモチーフをマスクに落とし込むことを自分の手で試してみました。

今回のモチーフにしたものは「雷・カミナリ」です。
仮面ライダーイカズチ

まず雷のイメージとして落雷の瞬間のギザギザとした稲光、
これをイメージしたギザギザラインをマスクに配置しています。

個人的に仮面ライダーと「ギザギザ」はかなり相性がいいと思っていて、
一号のクラッシャーのギザギザは複眼のインパクトにやや隠れながらも、
かなり刺激的なイメージを持つラインだと思います。

この雷ギザギザラインを、ツノ飾り、マスク中央を走る構造線の輪郭、即頭部にあしらいました。

アイデアスケッチの段階で、試しにギザギザを縦にマスクに走らせたとき、
V3やスーパー1、ZOのような、アゴから頭にかけて横線が走るデザインと結びつきました。
電王で言うところの「線路」部分にあたります。

縦ギザギザの山の頂点を横につなぐと、上記のライダーイメージと通底する”らしさ”が感じられました。

ここまで、あまりにギザギザとした線が多かったため、
目まですべてギザギザにすると、ほとんど視覚的な落ち着きどころがなくなってしまうので、
目の上のみ直線的なラインを残し、大きく丸みを持たせてバランスをとりました。

また、目の下の頬に上下にとがったパーツをつけたのですが、
これは雷ギザギザのイメージであるとともに、クラッシャー的なキバらしさを含ませて、
そこはかとなく1号の涙ラインをイメージできるよう、
目につながる口元のギザギザのラインを調整する役割を持っています。

額には、Oシグナル的な飾りがあるのですが、
これは電気を用いた仮面ライダーストロンガーに敬意を表し、ストロンガーのイニシャル「S」を取り入れました。

Oシグナルの宝石の縁取りラインが「S」にも見えるようになっています。


ネーミングは「仮面ライダーイカズチ」としています。
イナズマでもよかったのですが、
ここで石ノ森ヒーローの「イナズマン」というキャラクターの存在を無視するわけにはいかないので、
イカズチと名乗らせておきます。


おめもじでした。

新しいライダーデザインを考える 第3話 [ライダー・アレンジメント]

今回の仮面ライダーのデザインアレンジの狙いは、
新しい特徴的なシルエットのあり方を模索したものです。

たとえ輪郭線だけの黒塗りのシルエットでも、仮面ライダーアマゾンやストロンガーのマスクのように、
これはあの仮面ライダーだ、と一発で判別できるようなイメージです。

仮面ライダーベスク

まず、仮面ライダーの頭の丸いシルエットから離れるには、ということを考えて、
両側の頭部横から上へ長く、ツノ飾りを立ち上げました。

そしてそのツノ飾りからコウモリの羽の膜のように、
後頭部を包むかたちでパーテーションを設けました。

今ある仮面ライダーのヒーローシンボルとしてのツノ飾りは、
顔の正面から額のあたりから突き出したものがほとんどのようでした。

そこで後頭部からツノのシルエットを作ることで、
何か新しいデザインに結び付かないかと考えたひとつの結果がこのデザインです。
イメージとしては龍騎の鉄仮面を後頭部から取り付けた感じでしょうか。

ただ、そのパーテーション部分は面が広いため、視覚的に間延びしてしまい、
マスクの複眼の目まで大きくすると、なおさら間延びして見た目が締まりません。

そこでツノ飾りの一部を目にさしはさむ形で延長し、「キッ」とした目つきを強調することで、
締まりのあるマスクの表情を演出する試みが、このデザインに落ち着きました。

また、マスクのヘルメットの「フチ」に当たる部分だけを外へ出っ張らせているのは、
大きなツノとパーテーションに対する視覚的な安定を図ったものです。

アゴの近くにこういった視覚的なとっかかりがないと、
このデザインはやたらと上の重い、あたまでっかちな印象になってしまいます。


さしあたって思いついたネーミングは「仮面ライダーベスク」。
ヴェール(広義として頭を包む布)とスクリーン(つい立て)を足して割った言葉のイメージです。

おめもじでした。

新しいライダーデザインを考える 第2話 [ライダー・アレンジメント]

今回は仮面ライダーアレンジメントプロジェクト第2弾です。

仮面ライダーをアレンジして新しいデザインを模索していこう!という試みです。
このブログだけの新作書き下ろしデザイン画を発表いたします。

仮面ライダーリバース

今回の仮面ライダーはこちら。勘のいい方はお気付きでしょう。

このライダーは「初代仮面ライダー1号」のマスクを上下逆さまにした構図をモチーフにしています。

以前、仮面ライダー1号の写真を逆さまに見ても「顔」として見えたことをきっかけに、
1号のマスクのパーツを変化させて、新しいライダーの表情を模索しました。

というわけで上下の「逆」を意味して、「仮面ライダーリバース」というネーミングをつけています。
あるいは「仮面ライダーフォレストーン」とでも名付けておきましょうか。

仮面ライダー1号の複眼とOシグナルの位置は固定し、
1号の複眼の下にあるいわゆる「涙ライン」と呼ばれる黒い部分を延長して、
リバースのヒーローシンボルとしての頭部のツノを表現しています。

リバース頭頂部の山形のギザギザとした冠部分は、
1号のクラッシャー(アゴ)のギザギザ部分を頭部に合うバランスにして変形させたものです。

リバースの口元にある縦のラインは、1号の2本の触角をイメージしたラインであり、
ツノの輪郭線の勢いが強く中央へ向かい下へ流れていることに対する、
視覚的安定を図ったカウンターウェイトとしての効果を担わせています。

側頭部にあるサメのエラのような意匠は、
1号でも「旧1号、2号マスク」に存在する音を確保するための穴があり、
その耳回りのデザインをそのまま位置を変更して取り入れました。

このように仮面ライダーリバースは1号をそのまま逆さにしたものではないので、
逆さ状態にして「1号」として見ると、かなりしもぶくれの奇妙なバランスになっています。

逆さまの1号をモチーフにしたデザインの仮面ライダーはこうなる、というひとつの結果でした。

おめもじでした。
タグ:1号

新しいライダーデザインを考える 第1話 [ライダー・アレンジメント]

この仮面ライダーデザイン研究所では、
これから実験的に新しい仮面ライダーのデザインを発表していく予定です。

デザイン研究所と銘打つにあたり、
すでに活躍しているライダーたちのデザイン・造形の考察を深めるばかりではなく、
その観察や検証によって得た、魅力的なライダーのエッセンスをデザイン画に起こすことで、
より積極的に追求しようと考えます。

見れば見るほど仮面ライダーは適当に考えられたデザインではなく、
デザイン画からスーツの造形にいたり、シルエットから細部まで、
綿密にアイデアを盛り込まれて丁寧に作り込まれたものだとわかります。

数多くのライダーデザインは人それぞれ好みが分かれるでしょう。
あれやこれや言うだけでなく、自分でも書いてみることでそのデザインの妙を知ろうと思うのです。

この研究所で発表する第1弾の仮面ライダーはこちら。

仮面ライダーラインV

ライダーフェイスの特徴である丸い複眼の輪郭の一部のみを引き延ばして、
今までの複眼とは異なるイメージを模索したひとつの結果がこのデザインになりました。

また、ライダーフェイスに欠かせない頭部の突起、ツノのシルエットは、
複眼から左右上部へのびる区間によって表現されています。

複眼とツノをつなぐラインはそれぞれシルエットがきれいに”ひとつながり”に見えるよう、
視覚的に勢いと安定感を併存させるひとつの試みです。

どうも一般的に頭のテッペンがツルンとして突起のない形状はあまり好まれないらしいので、(個人的には好き)
視覚的にこれを感じさせないために、ツノの先端のカット角度と、
ヘルメットのV字の切れ込みのラインの角度を協調させることで、
ツルン感を意識させにくいように処理したつもりです。

目の下にある黒塗りのラインは、
石ノ森ヒーローや仮面ライダー1号のいわゆる”涙ライン”をイメージしたものであり、
正面から見て、上へと大きくのびるツノに対する視覚的なバランスを保つため、
横から見て、ヘルメット部分とクラッシャー(アゴ)部分の境界線に
メリハリを効かせる要素として盛り込みました。

顔にV字のエレメントが配されているので、「仮面ライダーラインV」としておきます。

自分で考えたオリジナルの仮面ライダーだ、と言いたいところですが、
そこまでオリジナリティがあるかは甚だ疑問です。

なので、ライダー・アレンジメントというプロジェクトとして発表していく予定です。
なお、デザイン画の無断転載はご遠慮願いたいと思います。

逆を言えばひとことコメントと掲載先を伝えていただければ、転載もOKという方向を考えています。

そんなことを気にするレベルではないかもしれません。
そんなことを気にするレベルになれたなら、かえってたいしたものじゃないか、と思います。


おめもじでした。
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