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ゾディアーツデザイナー、麻宮騎亜先生にもう一度会いに行こう! [ライダーデザイン研究資料]

原画展案内.jpg
1月6日、ゾディアーツ原画展が開催中の【東京アニメセンター】で、
デザイナーの麻宮騎亜先生のサイン会がありました。

今回のサイン会は期間中にグッズ3000円以上の購入者に先着で配られた整理券と引き換えで、
サイン会に参加OK、という流れでした。

ゾディアーツ原画展グッズ.jpg
ポストカードやらクリアファイルを買って帰ったら3000円なんてすぐリミットブレイク。

開始予定時間の13時に間に合うように到着。
あいかわらずヴァルゴさんが入口でお出迎え。

もう一回原画を見て。たら、ガラスケース内のスケッチがちょっと差し替わって、
アクマイザーメインの展示に変わっていたり。

原画展とは反対のフロアにサイン会ブースが設営されていて、
ほどなくして整理券1番からのサイン会スタート。

今回も麻宮先生とのジャンケンに勝つとイラストを入れてもらえるようでした。

様子を見ていると、サイン後に一緒に記念写真を撮っている方がちらほら。
係りの方が積極的にシャッターを引き受けており、前よりもなごやかな雰囲気。

私も列に並び、サインをいただきました。
残念ながら今回のジャンケンは私の負け。チョキを出すも先生はグーの手でした。

今回のサイン会ではゾディアーツ画集の表紙のポスターに直筆のサインが入り、
そのポスターを持ち帰れるというものでしたが、私は事前にこのことを知らず、
前にサインを入れていただいた画集をふたたび、それとリブラのフィギュアーツを持参していました。

ということで、今回リブラのフィギュアの箱にサインをお願いしました。

サイン入りリブラーツ.jpg
せっかくの機会だし、一度だけ頼んでみようかな、
と麻宮先生にお願いするとフィギュアーツパッケージにサインを入れてくださいました。

前回に引き続き余計な注文が多くて本当に申し訳ありません。
サイン、ありがとうございました。

最後に麻宮先生と記念写真を撮影しました。
私はゾディアーツ・スイッチを押すポーズをとりました。
そしたら麻宮先生に「持ってきてないの?」って言われちゃいました。(笑)
ていうか、持ってません!失礼しましたァ!

ポストカード12使徒.jpg
センターではホロスコープスデザイン画ポストカードが販売中です。

レオ・ヴァルゴ・リブラ・スコーピオン・サジタリウス・カプリコーンの悪の大人メイン6枚セットと、
アクエリアス・ピスケス・アリエス・タウラス・ジェミニ・キャンサーの生徒幹部6枚セットの2タイプがあります。

スコーピオン.jpg
このポストカードを背景にゾディアーツを置いて写真を撮ると、なんだか展示品のようなムードが出ます。
かっこよさ1.5倍増し。

ゾディアーツ・フィギュアーツ.jpg
秋葉原の連絡通路のショーケースにホロスコープスが集結。

現在発売済みの5体が展示されていました。残る7体の商品化予定が気になります。
ゾディアーツは本当に立体映えする怪人なので楽しみです。

秋葉原で新鮮なゾディアーツが見られるのも今月14日まで。
ゾディアーツ原画展示は会期が延長しましたが、もうこれ以上の延長はないかも…!

おめもじでした。

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ゾディアーツデザイナー、麻宮騎亜先生に会いに行こう!

麻宮騎亜 仮面ライダーフォーゼ デザインワークス



ゾディアーツデザイナー、麻宮騎亜先生に会いに行こう! [ライダーデザイン研究資料]

「仮面ライダーフォーゼ」で一際強い存在感を示した怪人「ゾディアーツ」。

そのゾディアーツのデザイン原画を網羅した画集、
【麻宮騎亜 仮面ライダーフォーゼ デザインワークス When You Wish upon a Star】が発売されました。

フォーゼデザインワークス.jpg
サジタリウス、リブラなどの主要幹部のイラストに、見栄えのいい金の箔押しの文字装飾が目を引くこの画集。

そして発売を記念して、2つの関連イベントが催されました。
【著者サイン会&原画展】という、ライダーデザインに焦点を当てた当研究所としては、
ジッとしていられない嬉しい企画をみすみす見逃すわけにはいきません。

今回は麻宮騎亜先生のサイン会とゾディアーツ原画展の様子を紹介します。

ゾディアーツ原画展案内.jpg
現在、秋葉原の東京アニメセンターで公開中の「麻宮騎亜 原画展2012」は、来年1月14日までの開催です。

駅から場所は近く、入場も無料というありがたいイベント。

ゾディアーツ原画展入口.jpg

ゾディアーツ原画展.jpg

ゾディアーツ原画展2.jpg
アニメセンター入口ではガラス一面にホロスコープス一同がお出迎え。

主な展示物は、主にホロスコープス12体・劇場版フォーゼに登場したキョーダインなど、
麻宮先生が手がけたキャラクターの直筆のデザイン画です。

各キャラクターごとに全身図、頭部の詳細図に加えて麻宮先生の解説コメントも添えられていました。
アニメーターとして活躍されていた経験の名残なのでしょうか、
スケッチには、水色のペンでアタリ線が入っていたり、
デザイン画でありながら、アニメの設定画稿やセル動画のような雰囲気がありました。

展示スペースの隅のガラスケースには一般ゾディアーツのデザイン画や、
ホロスコープスのラフスケッチなど、デザイン完成までに描かれた”開発途中”の絵も数点見られました。


そして、実際に撮影で着用された「ヴァルゴ・ゾディアーツ」のスーツが展示されています。
普段は画面や写真でしか見られない本物の造形物が間近で見られる貴重な機会でした。

ヴァルゴの持っていた杖、専用のマントもありました。

間近で見て初めてわかることも多く、生身の人間が入るだけあってかなりボリュームがあり、
細かなディテールもよく観察できました。

・くちびるには細いスリット(すきま)があり、いくらか呼吸しやすくなっている様子。
・首元と肩の「羽」の飾りは造形物だけでなく、本物の羽毛も使っている。
・星座の「星」部分は、透明な半球パーツの下にあるホログラムシートがキラキラ光る。
・ヴァルゴの指先には「爪」があり、クリアーピンクのネイルチップがくっついている。(デザイン画指定通り!)
・左手の大きな最輝星から連なる飾りには、ちゃんとカットストーンの入ったものが使われている。

館内の展示物は撮影ご法度なので、写真で紹介できないのが残念ですが、
小さなスペースながらも見ごたえのある展示でした。

館内に麻宮先生へメッセージを書けるブースがあったので、リブラのイラストをしたためておきました。

サイン会場.jpg
12月23日に秋葉原の書泉ブックタワーで100名限定の麻宮騎亜先生のサイン会がありました。

要事前予約・代金前払い・当日整理券を受け取る形で、私は42番でした。

会場は9階のイベントスペース、壁一面のガラスにMOVIE対戦アルティメイタムで、
麻宮先生がデザインしたキャラクターイラストが飾られていました。

会場にはイスがずらっと並び、私が来たときにはすでに数十名のお客さんが待機していました。
2割弱ほど女性のお客さんも見かけました。

開始時刻になると、ほどなく麻宮先生が登場、
簡単な挨拶とサイン会の流れについての説明がありました。

先生は本来はサインにはイラストを入れるそうなのですが、今回は人数が多いため、
ジャンケン勝負をして勝った人にかぎり
名前のほか、好きなゾディアーツの絵を入れてもらえることが説明されました。

おそらくここで会場のみなさんは勝ったとき何を書いてもらうか、ひとしきり考えたでしょう。
もちろん私も一考、麻宮先生と同じ自分の星座であるうお座のピスケスを書いてもらおうか、とも考えました。

しかし頭によぎるのは「リブラ」の天秤頭。どうしてもあの怪しさに惹かれてしまう。
もう気分はジャンケンに勝って当然、リブラを書いていただくのは必然だと思い込んでました。

麻宮先生は私の順番が回ってくるまでに数十人のサインをこなされる。
ペンを走らせ続ける麻宮先生の手は無意識にリラックスしたがるはず、
それなら出しやすい手はパー
パーに勝つにはチョキしかない!

自分の勝負手を決め、順番を待つ間、麻宮先生とお客さんのやりとりをうかがいました。

ジャンケンに勝ってガッツポーズを取る人、負けて、申し訳ない!と言われてしまう人。
なんとなく、しし座リクエストが多い印象だったこと。オリオン座なんてリクエストも。
サジタリウスは線が多くて大変だ、ともらしていた麻宮先生。(笑)

そわそわしながら40~50分ほど経ったころに私の順番が。
係りの人に整理券を渡し、麻宮先生に挨拶、いざグッパーよっ!

チョキ!VS麻宮先生:パー!

勝てたときのおやくそく、麻宮先生へリブラのリクエストをしました。
麻宮先生リブラサイン.jpg
画集の見開きページに金色のペンで素早くペンを走らせる麻宮先生。

せっかくの貴重な機会なので、リブラがかっこよく見えるあおりのアングルで描いていただきました。

引き締まったアゴと結んだ口、垂れ下がる触覚にイヤリング。まぎれもないリブラ。
お皿のあいだには影も描いてくださいました。
ジャンケンには勝てる気満々でしたが、実際勝てて心底、ホッとしました。

麻宮先生サイン2.jpg
なんと麻宮先生は、「仮面ライダーデザイン研究所」の当ブログタイトルも書き入れてくださいました。

写真を加工して文字を見やすくしたところ、ハッキリと確認できました。
しゃあしゃあとあつかましい2つの願いをサインにしていただき、本当にありがとうございました。

このデザイン画集は研究所の至宝として大切にしていきます。

おめもじでした。


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ホロスコープス研究02 【リブラ・ゾディアーツ】
ホロスコープス研究03 【ヴァルゴ・ゾディアーツ】
ホロスコープス研究04 【レオ・ゾディアーツ】

麻宮騎亜 仮面ライダーフォーゼ デザインワークス



仮面ライダープレミアムフレーム切手コレクション 【平成ライダー版】 [ライダーデザイン研究資料]

フレーム切手コレクション表紙.jpg


今年の2月5日を持って注文が締め切られた郵便局の商品、仮面ライダープレミアムフレーム切手コレクション。

特製ホルダーに、フレーム切手500円分とポストカード15枚がセットされた品物で、
昭和&平成ライダー版の2タイプのうち平成版を注文しました。

1セット2800円とそれなりの価格ということもあり、最初は注文する気はなかったのですが、
実際に届いた方が書いたブログ記事や商品ページを調べてみると、
思いのほか魅力的なことに気づき、すばやく心変わりしてネットで申し込み。

A4サイズのホルダーは、ハードカバーの本に近い装丁でかなりしっかりできていました。

フレーム切手コレクションライダースチール.jpg
まず表紙をめくって目に入るのは、クウガからフォーゼまでの歴代主役がずらりと並ぶ写真群。

響鬼とカブト以外にもちゃんといます。

フレーム切手コレクションポストカードバインダー.jpg
歴代ライダーが並ぶページの裏はポストカードのファイルになっています。

クウガ~フォーゼで13枚、集合写真で2枚の合計15枚が、スリーブ状のポケットに収納されています。

そしてこれら全てのページはアコーディオンのようにひとつながりに折りたたまれているため、
左右で全開した場合、びろーーーーんと1メートルを超えるんじゃないか、というパノラマ写真風になります。

フレーム切手コレクションポストカード響鬼&カブト.jpg
各ライダーのバストアップ写真が勢ぞろいする迫力、かなり見ごたえがあります。

劇場版ディケイド、大ショッカーの広告で使われた写真と同じか、
別撮りのストックなのか…よくわかりませんが、
ほとんどスタジオ撮りされたらしいキレイな写真ばかりです。

響鬼とカブト以外もちゃんとありますよ。

フレーム切手コレクションポストカードファイズ.jpg
ポストカードが入っているポケットの背景には各ライダーの劇中のスチール写真があり、
たとえポストカードをすべて使ったり抜き出したりしても絵になるデザインになっています。

ファイズの背景に「電飾スーツ」が選ばれているあたり、いい意味でのこだわりを感じます。

フレーム切手コレクション切手シート.jpg
切手コレクションという商品名にあるとおり、実際に郵送料金として使える切手があり、
ちょうど背表紙の真裏に切手シートのポケットがあります。

またもや主役勢ぞろい、中央にファイズ・響鬼・ディケイドの素晴らしいトライアングルがなおグッドですね。

切手は、切手特有のミシン目の他に写真部分のみを切り出せるように、
さらに細かいミシン目がついています。

フレーム切手コレクション切手シート背景.jpg
上の切手シートの背景にも何か写真がある?と気づいた方はするどい。

これでもかと言わんばかりのクウガ~オーズの勢ぞろい。
表紙と同じ写真の使いまわしかと思いきや、別ポーズで画質のいい写真を選ばれたライダーも。

これだけの写真素材を集めるのもかなり一仕事だったのだろうと思います。
私は最初、背景の写真に気付きませんでした。

2800円(送料込)の価値を感じましたよ、私は。
特写写真集が1冊買える値段ですが、物そのものが非常によくできていてることも踏まえて、
歴代主役ライダーのきれいな全身写真とアップ写真の両方が見れるので造形観察の資料性があります。

なにより写真の撮り方が抜群にきれいなので、研究所のモデル撮影の参考になります。

仮面ライダースーツの造形美で埋め尽くされた、このプレミアムフレーム切手コレクション。
見えない部分もきちんと作りこまれた丁寧な仕上がりには参りました、いい商品でした。

おめもじでした。

KAMEN RIDER BEST 2000-2011 SPECIAL EDITION (DVD付)



初期マスコレ解説読本 ライダーマスクコレクション ハンドブック [ライダーデザイン研究資料]

先日、中古書店で見つけたハイパーホビー2007年11月号の付録。

ハンドブック.jpg
「ライダーマスクコレクション ハンドブック」。

別冊付録としてライダーマスクコレクションを紹介した内容で、
VOL・1~3までの全ラインナップのアイテムの3面写真と解説コメントのページが大半を占めます。
ひとつのマスクにつき1ページを使っており、実物よりも少し大きい写真が掲載されています。

いかんせんVOL.4の発売前のものなので、今見ると情報の古さを否めませんが、
雑誌の付録としては思いのほか充実の内容です。

それと表紙にある通り、ミニ検定という名のライダーマスクについてのクイズがあり、
ラインナップされたライダーにまつわる問題が読者を色々な意味で悩ませます。

検定2.jpg
ここでシャドームーンの目に備わった驚異的な力を紹介しよう。

遠くの景色やものがぼやけて、ブレて見えるぞ!
黒い服を着た人とBLACKの見分けが付かない【乱視機能】

スーツアクターさんの持つ裸眼立体視能力を強力にサポート!
撮影用マスクをかぶっていても、たぶん前が鮮明に見える【裸眼立体視機能】

検定1.jpg
仮面ライダー2号、日本初戦の相手、サボテグロンの弱みとは?

冷たい!甘い!クリーミー! ぎゃあああああああああああああ!(サボテグロン)

辛い!熱い!茶色い!福神漬け! うぎゃあああああああああ!!(サボテグロン)


開発インタビュー.jpg
巻末には6ページにわたってマスコレを世に出した立役者である方々のインタビューの掲載があります。

こういった工夫や苦労のうかがえる裏話は読んでいて面白いです。
インタビューで読んでわかった興味深い事柄を抜粋すると…

・マスコレは企画者さんが会議で叩かれまくり、商品化に難航。
(今でこそジャンルを超えて拡大するマスコレだけど)

・企画段階で全ライダーマスク商品化の目標があった。
(今やライダー不足に陥りそうな勢い)

・すでにアークオルフェノクなど怪人シリーズマスコレ化のアイデアがあった。
(オルフェノクセットやシークレットでの怪人ラインナップはすでに現実化)

・3D造形ソフトによる原型製作だけで、ひとつに付き1~2週間ほど費やされる。
(シリーズリリース間隔短縮化に拍手)

ビジネスとして成り立たせる苦労や面白さが伝わってくるインタビューでした。

この付録雑誌の存在自体は知っていたものの、持っていなかったこの付録。
210円で単品ゲットできて、ちょっとばかしラッキーでした。

おめもじでした。


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ハイパーホビー マスコレコレクション

HYPER HOBBY (ハイパーホビー) 2007年 11月号 [雑誌]



タグ:マスコレ

仮面ライダーダブル 特写写真集 「切札」 [ライダーデザイン研究資料]

今日、注文していた「仮面ライダーダブル特写写真集 切札」が研究所に届きました。

これを単純に仮面ライダーのスーツの写真集、と言ってしまえばそれきりですが、
全身写真、マスクのアップ写真、ベルトや武器のカット、ポーズ写真など、
大小あわせて数百枚の写真が掲載された迫力の写真集です。

特写ダブル表紙.jpg
ダブル最大の特徴である、左右半身で異なるカラーのフォームチェンジ。
その多彩さを表現した静かな佇まいのダブルが表紙を飾ります。

中表紙となりの見開きには2ツ折りになったポスター状のページがあり、
それはサイクロンジョーカーを中心に楕円状に立ち並ぶ各種9フォームに加え、
ファングとエクストリームまでもが同じ画に収められたテレビでは見られない壮観なものでした。

その裏面はダブルが使う6種類のガイアメモリとファングメモリ、
そして変身ベルト、ダブルドライバーの写真と解説が掲載されています。


写真集のスタートを飾るのはダブル・サイクロンジョーカー。

メインとなったスーツだけに10ページにわたる様々な写真が見られます。
全ライダーの基本的な構図として、全身写真、正面マスク・ベルトのアップがある上で、
ディテール・オブ・ヒーローズを冠する各部の詳細な写真が押さえられています。

改めてじっくりと見れることでわかってくるダブルの造形の奥深さ。

一見シンプルに見えながらも、ただシンプルなだけで終わるものではないことが、
ページをめくる度に鮮やかな写真とともに伝わってきます。

ダブルのマフラーの質感や、ブレスレットなどのフォーム固有の装飾デザイン、
スーツの発色の違いや、関節などの力や摩擦がかかる部分の撮影スーツならではの渋いダメージ。

あらゆる構図からのイメージが集中する中、
造形物としてのある種の生々しい素材感をまざまざと見せ付ける迫力。

あらゆるアイデアと工夫と技術の結晶たる「本物」であるからこその、
強い存在感がひしめく素晴らしい写真集です。

特写ダブル索引.jpg
もちろんサイクロンジョーカーのみならず、
エクストラフォーム8種それぞれのスーツや、アクセル・スカル・エターナルのページも充実しています。

内容はテレビシリーズのダブルからMOVIE対戦コアまでのスーツを網羅しているため、
スカルクリスタルのページがしっかり用意されています。

その他、造形的な見どころとしてはダブル・エクストリームのホログラムスーツ、
アクセルの電飾面、スカルの特製帽子、
映画では数分しか見られない大量のガイアメモリを装填したエターナルのスーツなどは、
じっくり見ることでさらに魅力が増すばかり。

その他、スーツやマスクの撮影現場での扱われ方の解説など、
あんなこんな写真を持ってしても伝え切れない部分もきちんとフォローされているので、
ちょっとしたダブルコラム集のような読み物としても面白い部分があります。

巻末には「仮面ライダーダブル・デザインワークス」として、
それぞれ2ページにわたる塚田プロデューサー&デザイン担当の小林さん高木さんのインタビューの掲載、
各ライダーの3面図上の決定デザイン画、変身ベルト・武器のデザイン画を見ることができます。

これらのデザイン画から、いかに立体造形物としての完成に至ったのかを想像しながら、
写真集ページとを見比べると、
その実現のために乗り越えたであろう課題と工夫の数々が浮かび上がってくるようで、
また違った見方が想起されるのもこの特写写真集の面白みのひとつです。


シンプルだから簡単にできあがったデザインなのだろうと思うのはごく簡単なことですが、
1000枚を超えるスケッチを経て辿りついた「仮面ライダーダブル」です。

シンプルでありながら魅力を持たせるために、いかにそぎ落とすか、その難しさを感じさせないダブル。
はた見かけにはあらわれない奥深い世界の一端をのぞけるのがこの写真集の魅力です。

おめもじでした。


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仮面ライダーカブト特写写真集
マスク研究12 「仮面ライダースカル」

仮面ライダーW 特写写真集KIRIFUDA (DETAIL OF HEROES)



タグ:特写写真集 w

永遠なる咎人、Vシネマ仮面ライダーエターナル [ライダーデザイン研究資料]

仮面ライダーW劇場版に登場した宿敵、仮面ライダーエターナル。

そのエターナルに変身する「大道克己」率いる傭兵集団「NEVER」の活躍を描いたスピンオフ作品が
Vシネマとしてリリースされました。

RIMG6244.JPG
「仮面ライダーWリターンズ 仮面ライダーエターナル」

最初にこの作品の発表を知ったときは、特に興味が沸くわけでもなく、
Wの人気ってけっこうすごいんだな、などという他愛もない感想を持つぐらいでした。

ですが、たまに少しづつWリターンズの公式ブログを読んでいくうちに、
役者さんや作品背景、Wへの”愛”に満ちた楽しそうな記事やインタビューを通して
しだいに興味が増していきました。

以前一度だけ、劇場版仮面ライダーW FOREVERを観たことがあり、
アクションのスピード感や迫力、意外な伏線を持つドラマや個性的なキャラクターなどがあいまって
最後まで楽しく観れたことを覚えていてエターナル編もきっと見ごたえがあるだろうと思えました。

そうしてひさしぶりにこの仮面ライダーのDVDを購入したのですが、
期待を裏切らない完成度で、1度見たくらいでは飽きない充実の内容でした。


このエターナル編では主に大道克己とNEVERの過去を描いており、
それをテレビシリーズ仮面ライダーW最終回以降の時間軸から回想する形で展開します。

はっきりとエターナル・大道克己が主役でありながらも、
あくまでもWの世界の物語の一部であるという、ぶれない世界観が保たれています。

見所はなんといっても坂本監督の描くアクションシーン。
仮面ライダーにおけるアクションといえば変身後のスーツ同士の殺陣ですが、
今回は主役であるNEVERメンバー5人全員の生身のアクションが非常に充実しています。

大道克己のナイフアクション、レイカの蹴り技にバイクスタント、剛三のパワフルな棒術。
賢のライフルとムエタイをミックスした格闘術、京水のクネクネしたオカマ関節技にムチ。

個人的に剛三の荒々しい棒さばきが一番好きです。

この肉体を活かしたアクションシーンをより際立たせるのが、
NEVERと対決する「クオークス」という超能力兵士集団の存在です。

念動力や自然発火能力を駆使する表現上、肉体を激しく動かすような演技ではなく、
超能力を発揮しているというジャスチャー的な芝居が多く、いわば「静」の演技です。

そのコントラストがNEVERたちの「動」のアクションをより印象的なものにしています。


このエターナルの巧みで面白いところは、観終わったあとに劇場版W FOREVERを観たくなってしまうこと。
反対にFOREVERを観たらエターナルを観たくなるであろう始まりと終わりの繋ぎ方が見事。

正直なところ真剣にFOREVERのDVDを買おうか考え始めてしまいました。

そうは言っても劇場版をまったく観たことがなくても楽しめるようになっています。
NEVERなどの設定の基本を知らなくても、はてまた仮面ライダーWは全然観たことないや、
なんていう人も置き去りにされることはないだろうと思います。

劇場版もテレビシリーズも全部見たという人はなおさら、
細かい部分の面白みが増すことは間違いありません。

メイキング映像も収録されていて、役者さんの素顔がうかがえます。
映画出演以前から須藤元気さんの人柄が好きだったので、個人的に嬉しいものがありました。
あの人、役ではシリアスだけど、けっこう気さくな人だったんだ~、
というのもこのDVDの面白さのひとつです。


●仮面ライダーエターナルのデザイン

エターナルで特徴的なのは黒いマントをまとうその姿。
白いスーツは黒いマントを背景にすることで画面に映える色合いとなります。

そして挿し色として鮮やかなのが両腕のファイヤーパターンのブルー。
前腕のみ色味の違う配色は仮面ライダー響鬼のスーツで試されています。
視覚的に響鬼の持つ赤い音撃棒は、赤い両腕で持つことで音撃棒が長く見え、
音撃シーンの迫力アップに一役買っていました。

こうした配色は素手でもパンチなどの腕の動きを目立たせる目印として機能しますし、
近作のエターナルはそのデザインを象徴するかのようにで青い炎をまとったパンチやキックを披露します。


また、エターナルの額には頭文字のEを横向きにした上向きのアンテナが3本そびえています。

Wに登場したライダーはそれぞれの個性を明確化するために、
アンテナ(ツノ)の突起数の調整のオ-ダーがあったようです。
スカルは0、アクセルで1、ダブルで2、そしてエターナルで3本以上。
これはグライドメディア出版の仮面ライダーW公式読本のインタビューに書かれています。

複眼は∞(無限大)という記号を抽象化したものであるとも言われています。

RIMG6262.JPG
初回生産分にはガンバライドカード2枚と石森プロ早瀬マサトさん書き下ろしのイラストカードが封入されるようです。
イラストカードの裏面には鳴海探偵事務所調査報告書のフォーマットでのコラム掲載があります。

仮面ライダーエターナルは今後の悪役ライダーのデザインを新たなステップにすすめる道のりの
マイルストーンとしてその個性と魅力を失うことはないだろうと思います。

おめもじでした。


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仮面ライダーダブル特写写真集 「切札」

仮面ライダーW(ダブル) RETURNS 仮面ライダーエターナル【DVD】



タグ:w エターナル

ハイパーホビー マスコレコレクション [ライダーデザイン研究資料]

ライダーマスクコレクションをはじめとするコレクションホビー、通称「マスコレ」。

そのマスコレのガイドブックが先日発売されました。
RIMG6026.JPG
ハイパーホビー ハンディアーカイブ マスコレコレクションという小型本です。

ページ全体の約3分の2はカラーページでマスコレの紹介、
そのカラーページの約3分の2は仮面ライダーの特集で、
後半モノクロページは資料&関係者インタビューで構成されています。

シリーズ1弾ごとにシークレットアイテムを含めた全マスクを写真付きで紹介しています。

また、基本的にすべてのアイテムの斜め横からの全体写真と、真横からの写真が掲載されており、
発光台座対応のマスクは発光写真の一覧をサムネイルで小さく掲載しています。

マスクひとつずつのマスクの造形的な見どころを紹介するコメントもあります。


仮面ライダーで大きく裾野が広がったマスコレだけにライダー関連のページが多い中、
スーパー戦隊マスクコレクション、光の巨人マスクコレクションといった、
スーパー戦隊レッド、ウルトラマンのページも同様にあります。

カラーページで紹介されているマスコレは「特撮ヒーロー」のみで、ワンピース、ジョジョのアイテムの特集はありません。

仮面ライダーと戦隊レッドページには、主に昭和仮面ライダーの集合写真が10枚以上、
戦隊レッドの撮影用マスクのアップ写真など、マスコレではない本物のマスクの写真があり、
資料性の高い内容となっています。


仮面ライダーマスクコレクションについては、かなり旬な情報が紹介されています。

発売を控えたライダーマスクコレクションVOL.10の全ラインナップ掲載、
またシークレットアイテムのシルエット写真まであり、わかる人にはわかっちゃう状態です。(笑)

さらに2012年予定のライダーマスクコレクションVOL.11のラインナップを試作模型写真付きでの紹介。
オーズ、ダブル、ディケイド、電王、カブト、響鬼、アギト、ショッカーの新アイテムが続々。

ベストセレクションも1~3までラインナップが判明、3の新規造形アイテムはアギトに登場したあのマスクです。
ベストセレクションはWまでの歴代主役ライダーが揃うようにセレクトされていたようです。

限定アイテムの新1号&新2号、ダブルライダーSPセットの市場通販もあり、
マスコレのコレクターにとってはまさに必携の1冊。


おめもじでした。

ハイパーホビー ハンディアーカイブ マスコレコレクション(ハイパームック)  (HYPER MOOK ハイパーホビーハンディアーカイブ)



タグ:マスコレ

仮面ライダーカブト特写写真集 [ライダーデザイン研究資料]

仮面ライダーの「特写写真集シリーズ」を買いはじめました。

平たく言えば、そのまま仮面ライダーの写真集なのですが、
いざページを開いてみると、これがかなり内容の濃い一冊で、
仮面ライダーの撮影用スーツをじっくりと観察するにはこの上ない写真集でした。

ライダーデザインに興味を持つようになって、なぜにさっさと買わなかったのかと、はがゆい気持ちになる充実度。
ハイパークロックアップして過去の自分に購入催促をしたいところです。

Oシグナル下の黒い線の部分に隙間があり、これでアクターさんの視野が確保されています。ほとんど前は見えないでしょう。
一番最初に手に入れたのが、カブトの特写写真集(復刻版)。
カブトの青い複眼と赤いヘルメットの色彩が目を引く表紙です。

表紙を開いてすぐにポスターページが折り込まれており、
デザイナー小林大祐さんによるカブトのイメージイラストと、
変身アイテム「ゼクター」の撮影用プロップの実物大の写真が裏表に掲載されていました。

銃型アイテム「ドレイクゼクター」はけっこう大きいことがわかったりします。

写真集のスタートを飾るのは、やはり主役の「カブト」。
カブトデザインで特徴的なのは「キャスト・オフ」による2段階変身システム。
もちろんマスクドフォームのスーツ写真もしっかりと掲載されており、
主役のカブトは贅沢にマスクドフォームだけで6ページを使用されています。

そしてすべての写真ページにはキャプション(説明文)付きで、
写真だけではわからないスーツに関するあらゆる情報が紹介されており、
どんな素材でできているか、撮影のためにどんな工夫が施されているか、などなど
テレビを見ているだけでは、まず知りえない興味深い情報を読むことができます。

そして主役のカブトのライダーフォームは8ページと、一番ページが割かれ情報量も多いです。

写真のアングルも多彩で、テレビに登場したほぼすべてのライダースーツの正面と背面の全身写真、
マスクのアップ、そして特徴的な部分のアップ写真は基本的におさえられていました。

ガタックのツノや、ダブルホッパーの「ジャッキ」パーツ、ドレイクの肩のトンボヘッド。
これら個性的なデザインのパーツのアップ写真も見どころです。

例外的に劇場版に登場したコーカサスなどのゲストライダー、
およびゼクトルーパーの写真はそれぞれ1カットずつなのですが、
他のページがそれを補って余りあるボリュームなので、致し方なしといったところでしょうか。

特写カブト索引.jpg
他にもライダーの武器のプロップ写真もあり、とにかくカブトの「造形物」を見放題です。


そしてカラーの写真ページの巻末に、文字情報の多いモノクロページがあります。

ここではカブトという番組自体がどのような経緯をもってコンセプトを固めてきたのか、
そのとき時代に求められるヒーロー像とは何か、
「響鬼」という意欲作の後に続く仮面ライダーに求められたものは何か。
仮面ライダーカブト創作の根本的な部分を白倉プロデューサーの企画意図を通して、
その一部をうかがい知ることができます。

続いてはキャラクターデザインに直接携わったPLEXの方々のコメントが、
ライダーデザインの決定稿イラストとともに掲載されており、この部分は私には刺激的でした。

ライダーの全身図、頭の二面図、武器や乗り物の決定稿の掲載がありました。

カラーでないのが少し残念ではありますが、
カブトライダーの初期デザインのイラストも小さく掲載されていました。
まだ洗練されていない揺籃期のデザインにも、ツノが立派にそびえたっていました。


ちょうどこのブログでやっているライダーアレンジメントのイラストと同じような、
プロによる頭部デザインの正面と側頭部の二面図を見て刺激を受け、
最初に書いた「仮面ライダーラインV」のイラストに手直しをして再掲載しました。

仮面ライダーのデザインは立体になって、そして番組となって初めて完成するものだ、
ということを改めて実感した充実の1冊でした。

フィギュアに対してリアルを求めることには限界がありますが、
本物の写真の凄みは、別格の魅力があります。

おめもじでした。


関連記事
仮面ライダーダブル特写写真集 「切札」

仮面ライダーカブト 特写写真集「MASKED RIDER SYSTEM」復刻版 (DETAIL OF HEROES EX)



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