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永遠なる咎人、Vシネマ仮面ライダーエターナル [ライダーデザイン研究資料]

仮面ライダーW劇場版に登場した宿敵、仮面ライダーエターナル。

そのエターナルに変身する「大道克己」率いる傭兵集団「NEVER」の活躍を描いたスピンオフ作品が
Vシネマとしてリリースされました。

RIMG6244.JPG
「仮面ライダーWリターンズ 仮面ライダーエターナル」

最初にこの作品の発表を知ったときは、特に興味が沸くわけでもなく、
Wの人気ってけっこうすごいんだな、などという他愛もない感想を持つぐらいでした。

ですが、たまに少しづつWリターンズの公式ブログを読んでいくうちに、
役者さんや作品背景、Wへの”愛”に満ちた楽しそうな記事やインタビューを通して
しだいに興味が増していきました。

以前一度だけ、劇場版仮面ライダーW FOREVERを観たことがあり、
アクションのスピード感や迫力、意外な伏線を持つドラマや個性的なキャラクターなどがあいまって
最後まで楽しく観れたことを覚えていてエターナル編もきっと見ごたえがあるだろうと思えました。

そうしてひさしぶりにこの仮面ライダーのDVDを購入したのですが、
期待を裏切らない完成度で、1度見たくらいでは飽きない充実の内容でした。


このエターナル編では主に大道克己とNEVERの過去を描いており、
それをテレビシリーズ仮面ライダーW最終回以降の時間軸から回想する形で展開します。

はっきりとエターナル・大道克己が主役でありながらも、
あくまでもWの世界の物語の一部であるという、ぶれない世界観が保たれています。

見所はなんといっても坂本監督の描くアクションシーン。
仮面ライダーにおけるアクションといえば変身後のスーツ同士の殺陣ですが、
今回は主役であるNEVERメンバー5人全員の生身のアクションが非常に充実しています。

大道克己のナイフアクション、レイカの蹴り技にバイクスタント、剛三のパワフルな棒術。
賢のライフルとムエタイをミックスした格闘術、京水のクネクネしたオカマ関節技にムチ。

個人的に剛三の荒々しい棒さばきが一番好きです。

この肉体を活かしたアクションシーンをより際立たせるのが、
NEVERと対決する「クオークス」という超能力兵士集団の存在です。

念動力や自然発火能力を駆使する表現上、肉体を激しく動かすような演技ではなく、
超能力を発揮しているというジャスチャー的な芝居が多く、いわば「静」の演技です。

そのコントラストがNEVERたちの「動」のアクションをより印象的なものにしています。


このエターナルの巧みで面白いところは、観終わったあとに劇場版W FOREVERを観たくなってしまうこと。
反対にFOREVERを観たらエターナルを観たくなるであろう始まりと終わりの繋ぎ方が見事。

正直なところ真剣にFOREVERのDVDを買おうか考え始めてしまいました。

そうは言っても劇場版をまったく観たことがなくても楽しめるようになっています。
NEVERなどの設定の基本を知らなくても、はてまた仮面ライダーWは全然観たことないや、
なんていう人も置き去りにされることはないだろうと思います。

劇場版もテレビシリーズも全部見たという人はなおさら、
細かい部分の面白みが増すことは間違いありません。

メイキング映像も収録されていて、役者さんの素顔がうかがえます。
映画出演以前から須藤元気さんの人柄が好きだったので、個人的に嬉しいものがありました。
あの人、役ではシリアスだけど、けっこう気さくな人だったんだ~、
というのもこのDVDの面白さのひとつです。


●仮面ライダーエターナルのデザイン

エターナルで特徴的なのは黒いマントをまとうその姿。
白いスーツは黒いマントを背景にすることで画面に映える色合いとなります。

そして挿し色として鮮やかなのが両腕のファイヤーパターンのブルー。
前腕のみ色味の違う配色は仮面ライダー響鬼のスーツで試されています。
視覚的に響鬼の持つ赤い音撃棒は、赤い両腕で持つことで音撃棒が長く見え、
音撃シーンの迫力アップに一役買っていました。

こうした配色は素手でもパンチなどの腕の動きを目立たせる目印として機能しますし、
近作のエターナルはそのデザインを象徴するかのようにで青い炎をまとったパンチやキックを披露します。


また、エターナルの額には頭文字のEを横向きにした上向きのアンテナが3本そびえています。

Wに登場したライダーはそれぞれの個性を明確化するために、
アンテナ(ツノ)の突起数の調整のオ-ダーがあったようです。
スカルは0、アクセルで1、ダブルで2、そしてエターナルで3本以上。
これはグライドメディア出版の仮面ライダーW公式読本のインタビューに書かれています。

複眼は∞(無限大)という記号を抽象化したものであるとも言われています。

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初回生産分にはガンバライドカード2枚と石森プロ早瀬マサトさん書き下ろしのイラストカードが封入されるようです。
イラストカードの裏面には鳴海探偵事務所調査報告書のフォーマットでのコラム掲載があります。

仮面ライダーエターナルは今後の悪役ライダーのデザインを新たなステップにすすめる道のりの
マイルストーンとしてその個性と魅力を失うことはないだろうと思います。

おめもじでした。


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タグ:w エターナル
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