ホロスコープス研究02 【リブラ・ゾディアーツ】 [ホロスコープス研究レポート]
仮面ライダーフォーゼに登場する幹部怪人集団 【ホロスコープス】。
その中で、主人公の通う学園の校長が正体である、てんびん座の使徒、リブラ・ゾディアーツ。
学園の中で怪人の素質を持つ生徒に対して、秘密裏に怪人変身アイテムを渡すために出没。
幻術を使って人を他人そっくりに化けさせる能力を持ち、正体を隠したり、不意打ちを仕掛けたり、
自分・他人を問わず巧みにその能力を発揮し、独自に暗躍する姿が印象的でした。
ソディアーツ怪人のうちホロスコープスのみに用意されるマントを着た姿。
リブラは表向きは学園の校長という立場ゆえに、この正体を隠し通さねばならない役どころや、
外見上、頭部デザインがマントと同じ黒地に金色のラインを持つこともあり、
ホロスコープスの中でも一際マントが似合う独自の雰囲気を持っていました。
主にフォーゼらと戦う際に見られるリブラ本来の姿。
笠をかぶったような独特な頭部に杖を持ち、さながら遍路姿といった出で立ちで、
その独特の外観が登場まもない頃から、普通の怪人とは異なる存在感を示していました。
てんびん座の怪人ということで、天秤の対のはかり皿2枚で顔を閉じたような個性的な頭部。
はかり皿の間には前後に赤い一つ目があり、劇中ではこの隙間の中で目の輝く電飾面が印象的でした。
はかり皿には、天秤として紐や鎖を結び付けるであろう止め輪状の装飾が2対あり、
この下段の皿についたものはまるでイヤリングのような装飾としてぶら下がっています。
リブラの背中は甲羅のようになっており、金ラインの模様とともに白い斑点状の模様が特徴です。
これと頭部から生えている昆虫の触覚のようなデザインをふまえると、
【ゴマダラカミキリ】という甲虫の特徴を取り入れたものではないかと考えられます。
ゾディアーツ怪人のデザイナーの間宮騎亜 氏のコメントによると、
星座をイメージした怪人をデザインするにあたり、しし座やカメレオン座のようなわかりやすいものがある一方で、
天秤や羅針盤といった道具などを象る星座の場合には昆虫の意匠を取り入れた、というインタビューがあります。
他にも肩や腕などに昆虫の足先のような形状もあり、このコメントを裏付けるような意匠が見られます。
この背中の甲羅状の装飾は、リブラの体格を大きく見せるので、
大きな頭部に対してバランスをとる役目を果たし、スーツの見栄えを良くしています。
リブラの膝にはスコーピオン・ゾディアーツにも見られた六角形を組み合わせたパターンが彫刻されています。
またこの六角模様のあるパーツの両脇にするどい形状の彫刻がありますが、
銀色の部分を目のように見ると、ゴマダラカミキリの大きなアゴを持つ顔のようにも見えてきます。
戦闘や幻術の使用の際に振るわれるリブラの杖ですが、
その杖の両端には鎖が連なり、劇中では鎖の擦れる効果音ともあいまって錫杖のような雰囲気がありました。
ただの錫杖と違うのは、持ち主がてんびん座の怪人であり、わざわざ両端に2連の鎖がついていることからも、
天秤皿を吊るす作用点となる軸棒、というイメージなのでしょう。
この2連の鎖は、先ほどの頭部のはかり皿の2つの止め輪との関連性が浮かび上がります。
さらに胸の”青い星”から垂れ下がる長い鎖があることに考えたとき、
リブラのデザインには天秤ばかりのパーツがちりばめられていることがわかります。
S.H.Figuarts「リブラ・ゾディアーツ」はアクションフィギュアなので、
いろいろなポーズが思いのままです。
フォーゼテレビ朝日公式サイトでの紹介ページの(謎の)前傾姿勢が再現できるのも大きな魅力!
30話、メテオストームとのドッグファイトはフォーゼアクションシーンの最高峰として数えられています。
(当研究所のみの通説)
頭のてっぺんをすっぱ抜く!
校長は変身してもイケメンね!
おめもじでした。
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